コーラといえば、黒くて甘くて、炭酸がシュワッと弾ける爽快な飲み物。けれど、あの独特な香りと風味はいったい何からできているのでしょうか?
今回は「コーラの原料」について深掘りしていきます。
🧪 原点は「薬草」と「スパイス」
コーラの歴史は、薬としての飲み物から始まりました。
そのため、原料の多くは薬草やスパイスがルーツになっています。
オリジナルのコーラ(1886年にジョン・S・ペンバートンが考案)には、コカの葉(現在は使用不可)とコーラナッツ(カフェイン含有)が使われていました。
現代のクラフトコーラでは、代わりにハーブやスパイス、柑橘類などを組み合わせて、コーラらしい複雑な味を作り出しています。

🌿 クラフトコーラでよく使われる原料たち
■ シナモン

コーラの香りといえばこれ。甘くて温かみのある香りは、ベースの味を引き締めてくれます。
■ クローブ

少量でも強烈な香りを放つスパイス。コーラに深みと刺激を加える隠し味的存在です。
■ カルダモン

爽やかでちょっと高貴な香り。後味の清涼感を演出するのにぴったり。
■ ナツメグ

ほんのりスパイシーで甘みのある香り。コーラの“厚み”を出すのに一役買っています。
■ バニラ

全体を丸く、なめらかに包み込む魔法の香り。甘さの演出にも使われます。
■ レモン・オレンジなどの柑橘類

酸味とフレッシュさを加える重要な存在。皮や果汁が使われます。
■ 生姜(ジンジャー)

ピリッとしたアクセント。夏場のコーラに入っていると爽快感アップ!
■ 砂糖 or きび糖

甘さの基盤となる部分。クラフトコーラではきび糖や蜂蜜、てんさい糖など自然派の甘味料が好まれます。
🧉 すべてをまとめる“シロップ”
これらのスパイスや果物を煮出し、甘味料と一緒に煮詰めて作られるのが、いわゆる「コーラシロップ」。
クラフトコーラでは、このシロップを炭酸水で割るだけで、オリジナルのコーラが楽しめます。
自分で材料を揃えて作る人も増えており、クラフトコーラは今や一つのムーブメントとなりつつあります。
📌 コーラの原料=無限の組み合わせ

市販の有名なコーラブランドは、厳密なレシピを公表していません。
だからこそ、クラフトコーラの魅力は“自分なりのレシピ”を自由に作れることにあります。
スパイスのバランスを変えるだけで、「甘め」「キリッと爽やか」「薬膳風」など無限に変化。
まさに“飲む調香”とも言える、奥深い世界が広がっています。
✍️ コーラはスパイスの芸術品
あの一杯には、数種類のスパイス、果物、甘味料のハーモニーが詰まっています。
それぞれの原料が持つ個性を活かしながら、絶妙なバランスでまとめあげる。
それが、コーラづくりの面白さであり、魅力でもあります。
クラフトコーラを飲むときは、ぜひ原料に注目してみてください。
そこには、誰かが“香りと味”に込めた物語が隠れているかもしれません。
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[…] コーラの原料 ~あの味を作る“スパイスの魔法”とは?~ […]
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